今回のお話は、正晴さんがすももさんを好きであったという記憶だけを取り戻すというお話でした。
時が経って、冬になっても記憶が戻らない正晴さん。
でも、そんな彼をすももさんは、ずっと遠くから眺めながら、待っていたのです。彼の「もう一度好きになる」という言葉を信じながら・・・・。
健気に待ち続けるすももさんの姿が本当に可哀想でたまりませんでしたよ。
正晴さん自身も何か気になってはいるようだけど、これがなかなかうまくいかず・・・・。
そんな或る日のこと、何か思い出せるかもしれないと日曜日に温室にやって来た正晴さん。
そこで、偶然にも初デートの時にすももさんが渡したバンソウコウがあり、それをきっかけに何かに気付いたみたい。
公園とか回っているうちに、だんだんと記憶というか感覚が戻ってきたという感じに。
さらに、本当のことを知りたくて携帯電話をかけようとすると変換の一発目で「すもも」という文字が。記憶がなくても体が何かを覚えている。
途中、アスパラスさんが星のしずくで作った薬を持ってくる場面がありましたが、すももさんはそれを使うことはありませんでしたね。
まぁ、さすがはすももさんです。きっと彼女ならそうすると思っていましたよ。
何かに気付いたようにすももさんの元へ向かう正晴さん。
彼女のもとへ駆けつけた彼は、すももさんの独り言を聞いていると、さらにその記憶が鮮明に。
すももさんに駆け寄った正晴さんは、すももさんのことが好きであったということを何となく思い出したみたい。
もちろん記憶はないのだけど、体が覚えているのだと。
そんな正晴さんは、彼女にもう一度告白。
すももさん、本当によかったですね。ずっと待っていたかいがあったと思います。
というか、正晴さんが純粋に覚えてくれていたというのが本当にいい。
薬を使ったり、魔法とかで何とかすることが本当によかったと思います。
そういったことがなかったから、最後をあんな笑顔で迎えることができたのでしょうね。彼女の優しさが導いた結果なのでしょう。
まだ、記憶が完全に戻っていない正晴さん。また、2人であらたな思い出を作っていってくださいね。
個人的には、この作品けっこうよかったと思います。何とも言えない、優しい雰囲気が個人的にはとても好きですね。私は、原作は全く知らないのであれですが、正晴さんとすももさんの関係をゆっくりと丁寧に描けていような気がします。めずらしくライバル的な人もいなくて、ちょっと盛り上がりにはかけるかもしれないけど、純粋にこの2人だけにスポットライトを当てたことで、すごく純粋な感じが出ていたと思います。
最後は何とも文句のつけようのない形でおしまい。ただただ、優しい雰囲気だけが残る感じでしたね。まぁ、非常にうまくまとめられていてよかったです。
かなり満足。スタッフの皆さんお疲れ様でした。