今回のお話は、英知君がすでに還らぬ人になってしまっているという衝撃の事実が明らかになるというお話でした。
この作品での、最大の転換点とも言えるお話。
これまで、英知君のことだけを心の支えにしてがんばってきた彼女。その事実を聞いた満月は呆然。
本当に可哀想すぎて見ていられません・・・・。
いつもは、めろこの前回のお話の開設からスタートするのですが、今回だけは特別。
前回の終わりのシーンのスタートです。
対岸の町に到着した満月たちは、船から車を降ろすまでちょっと休憩。
その合間を使って、満月はおばあちゃんへのお手紙を仕立てます。
自分のことを大切に思っていてくれるおばあちゃんと、あんな形で別れてしまったことはやっぱり後悔しているみたい。
でも、ちゃんと、そう考えているだけでも、本当に彼女は優しいと思います。大重さんとめろこも、感激して、うるうるです。
一方で、英知君の家に先に向かったタクト。
そこれ、彼は英知君がすでに死んでいるという衝撃の事実を知ります。
英知君の家にいた夫婦が、妙に年を取っているように見えたのは、英知君を引き取ったのが彼等の息子夫婦だったから。
当時のショックから、まだ完全に立ち直っていないのか、その夫妻の言葉から
「三人とも亡くなってしまうなんて・・・・」という言葉を聞き、予想は確信へ。
タクトもびっくりで、思わず呆然。
「そんな、満月は英知に会うために・・・・」
自分の力で歌手になった満月。夢であったCDを発売し、さまざまなイベントを開催。さらには、若松円とのCM対決の敗北という苦難を乗り越え、若王子先生に協力してもらいエターナルスノーを発売し、新人賞を受賞・・・・。
これまで、彼のために、必死になって生きてきた満月。
「英知が。英知がもう死んでたなんて、満月が知ったら・・・・」タクトは、それを想像して振るえが止まらなくなってしまいます。
でも、すぐに正気を取り戻し、満月のところへ。
これは、本当にまさかの展開で、本当にびっくりでした。一気に、奈落の底へって感じです。
一方で、英知君のところに向かっていた満月は、そんなことも知らずに、顔を赤くしながら、本当にうれしそう。
これまで、英知君に会うためにがんばってきたわけですから、そりゃ、気持ちは十分に理解しますけど・・・・。
直後に知る事実のことを考えると、見ている方はたまりません。
そこに突然のパンク。
「あぁ、もうすぐ、英知君に会えるのになぁ・・・」と言っていると、その先にはタクトの姿が。
そこへ行ってみると、タクトの口からは
「ここで帰れ!」と。
満月が、
「何で?」と聞き返すも、
「とにかく帰れ!」、
「理由なんかない。とにかく、帰るんだ!」との一点張り。
でも、こうするしかありませんよねぇ。
そんなタクトの行動を見て、事態を悟っためろこは若王子先生と大重さんを
「今日は帰りましょうよ」と説得開始。
「死神ハンドブックに、今日は縁起が悪いって書いてあるの。」とちょっと無理やりな説得。
2人は、もちろん、びっくりして
「今日がダメ?ならいつならいいの?」との質問に、また変な雑誌を取り出して、
「来週にしよう」と。
めろこ、がんばってはいますが、完全に空回りです。
一方で、タクトの満月。
「何でもいいから帰るんだよ」とタクト。
しかし、満月は「どうして?もうすぐ、英知君に会えるんだよ!」と引き下がりません。
「英知には会わせられない・・・」、満月は当然、納得がいくはずもなく、
「どうして?そんな酷い!どうしてそんな意地悪なこと言うのよ?」と。
タクト
「あぁ、意地悪さ!どうせ、俺は意地悪なやつさ!」。
「いいか、とにかくダメなものはダメなんだ。わかったか」と必死に説得。
しかし、ダメでした。
「いや。タクトがダメって言っても、私一人でも行く」と言って、英知君の家の方向へ向かって歩き始めました。
「一人で行くって!お前、そりゃ、無茶だろ! なぁ、戻ろうぜ。満月」と後を追いながら、説得するタクト。
そこに英知君の家が見えてきて、満月も笑顔に。
それでも
「とにかく、今日はダメなんだ!」と言って、彼女の手を掴み、
「俺は絶対にお前を行かせないからな!」と強硬手段に。
それに対し、満月。今までにない真剣な表情になり、
「この日のために生きてきたの!英知君に会えなかったら、今までがんばってきたことは、いったい何だったの。」そんなことは分かっているタクト。でも、ここは・・・・。
「何で、私の邪魔をするの?英知君は、もうすぐそこなのに・・・」
「英知はいないよ・・・。居ないんだ・・。」と苦しげなタクト。
「言っている意味がわからないよ。」という満月を
「とにかく、英知はいないから戻るんだ。これ以上は言えない・・・」タクト、これは困りました。
英知君の家へと足を進める満月。
彼女の真剣な表情をタクトは棒立ち。
めろこに言われるも、
「もう、俺には・・・。」とあきらめてしまいました。
うーん、こればかりは止まりませんか?
英知君のことになるといつも変になるタクト。でも、彼の表情を思い出しながら、ちょっと不安になってくる満月。
彼の家が近づいてくるにしたがって、不安げな表情になり、途中で咳き込みながら走り出します。
そして、ついに英知君の家のベルを押しちゃいました。
「英知君に会いたくて、日本から来ました」という彼女を丁寧に迎えてくれたのは、おばさんでした。
部屋に通された満月は、
「突然ですみません。英知君を驚かせたくて」と笑顔で。
「あの?英知君はどちらに?」と聞く満月。
すると、おじさんの顔の向こうには英知君の写真が。大喜びな満月でしたが・・・・。
その直後、
「英知はここには居ません」、
「あの、それって・・・」
「英知はね、二年前に亡くなりました」と聞いて満月は呆然。
本当に、まさかこんな結果が待っているとは・・・・。死神はいるのに、神様はいないみたいのか?と思っちゃいます。
「英知はね、二年前に亡くなりました。英知は、私らの息子夫婦が引き取ったのですが、一緒に交通事故で亡くなりました」
「亡くなり・・・・ました」「英知君・・・・、死んじゃったの?」あぁ、もう見てられません、可哀想すぎ。
外では、その事実を知っためろこも呆然。
「満月の願いは・・・・」
おばあさんからは、満月に英知君が書いたという手紙を渡してくれました。
おそらく出さない、つもりで書いたのでしょう。開封せずに、取っておいてくれたみたいです。
あまりのショックで呆然となってしまった満月は、そのまま倒れちゃいました。
そりゃ、そうなるでしょうねぇ。
遅れて到着した大重さんも、この事実を知って大泣き。
倒れてしまった満月でしたが、若王子先生が介抱して、何とか眠りについたみたいです。
若王子先生も、事実を知って唖然。
涙が止まらない大重さんは、
「満月の気持ちを考えると・・・・」
英知君についてたずねる大重さん。
おばさん曰く、彼はおとなしくて思慮深い少年だったのだとか。こちらの生活にもなれてきて、お友達もできてきたころに、交通事故で・・・・。
満月のところに行ってみるタクト、しかし、彼女の姿はなし。
満月は、意識もはっきりしないまま、
「英知君、どこへ行っちゃったの?」とつぶやきながら、森の方へ向かっておりました。
手紙を持っていたことも忘れていたみたいで、手紙を読んでみると。
「アメリカで暮らし始めて、二ヶ月が経った今。
改めて思うのは、僕はやっぱり満月のことが好きだってことなんだ。
一緒に暮らしていた時以上に、今そう思う。
でも、君は僕のことを忘れないでいてくれるだろうか?
時が経って、大人になった君が僕のことを忘れてしまうんじゃないかと
思うと、正直、気が気じゃない。
こんな情けない男だなんて、君には知られたくないな。
でも、これは君が読むことのない手紙だから、だからいいんだ。
僕は僕の気持ちをぶつける。
満月、大好きだよ。
満月のきらきらした瞳が
一生懸命な姿が
ひたむきな思いが
その穏やかな歌声が、ずっとずっと好きだったということ
もっともっと好きだと言いたかった
なのに、恥ずかしくて言えなかった
でも、いつか必ずまた会えるから。だから、その時は、もっともっと君を好きだって、大好きだって、声が枯れるほどいいたいよ」
としためられておりました。
それを読み終わった満月は、まだ呆然として
「英知君、どこにいるの?会いたい・・・」と言い、さらに森の中を進みます。
鐘の音が聞こえてきて、満月の先には、教会。そして、その先には英知君の眠る墓地が・・・・。
たくさんの雪が降る中、英知君の手紙を握り締めながら、英知君のお墓の前に行く満月。
お墓の前に着いた満月は
「英知君・・・。こんなところにいたの?」と完全にヤバイです。
イッてしまっています・・・・。
彼女が、生きる意味であった英知君。
それが、もうこの世にはいない。辛いすぎますよ、これは。
英知君のことを考えながら、そのままお墓の上で寝込んでしまう満月。
夢の中で、英知君と追いかけっこをしていて、満月が彼を捕まえたと思ったら、そのまま泡に・・・・。
「もう、いいよね。ずっと・・・、すっとがんばってきたんだよ・・・。英知君に会えると信じて・・・。がんばってきたの!」
夢の中では、英知君のことが走馬灯のように駆け巡っていきます。
「でも、もうがんばらなくてもいいんだよね。」と言って・・・・。
生きる意味を失ってしまったわけで、もう自分の存在理由がなくなってしまったんです。
その頃、大重さん、若王子先生、めろこ、タクトが満月をさがしておりました。
足跡を見つけたタクトは、全速力で満月のところへ。
「満月・・・、俺は・・・、お前にとって俺は何の支えにもなれねぇのかよ!」と心の中で叫ぶようにして、飛んでいきます。
満月はというと、英知君のお墓の上で、ぐったり・・・。
「このまま、ここで眠ってしまおう。そうすれば、きっと目覚めた時には、英知君のそばにいられる。もう、誰にも英知君と私の邪魔はさせない・・・。英知君、早く私を迎えにきて・・・。私はここ。ここにいるから、私のそばに来て・・・英知君。早く来て英知君」
とつぶやきながら、エンディングへ。
いつもよりも、気合を入れて書いてみました。
それにしても、可哀想すぎる満月。
彼女にとって、英知君の存在は絶対。彼との約束を守るため、彼へ自分の歌声を届けるため、すべての行動が彼への思いなわけで、これは辛すぎ。
うーん、しかし、何の力にもなれないタクトやめろこ。こっちはこっちで可哀想です。というか、本当に悔しいと思います。
さて、どうこのピンチを乗り越えるのか?
また、今度。
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怪盗セイントテールと満月をさがしては実写化ができません(満月をさがしては後にぴちぴちピッチ、きらりんレボリューション、それに満月さがしてと同じりぼんの連載だった「夢色パティシエール」の類似作品、クッキンアイドルアイマイまいんにもぱくられたため)。
神風怪盗ジャンヌは実写版美少女戦士セーラームーンと同じ放送局・スタッフで製作できます。
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