ずいぶんと間が空いちゃいましたけど、花田少年史の最終回です。
毎回言ってきましたが、やっぱりこの作品は出来が良すぎですよ。他の作品では、比べもんにならんです。
りん子に一路が連れて行かれるかも?という危機を感じた和尚さんは、血相を変えて一路のお母さんのところへ。
その頃、一路のピンチを察知していたジロもお母さんを一路のところへ連れて行こうと必死に彼女を引っ張っておりました。
とは言っても、ジロは犬ですから、全く言いたい事は通じず。
ってか、お爺さん、「まさか、これは花咲かじいさんの・・・?」って、そんなわけないでしょうに。
やっと和尚さんが到着し、事情を説明しようとするも、彼もりん子のことを忘れていたので、何を伝えに来たのか?わからないっと。
しかし、幸いなことに、一路が立ち入り禁止の縁切山に入って行ったことだけは伝わったうようで。
怒り心頭のお母さんは、現場へと直行。
いや〜、ホント良かった。もう少し、遅れていたら一路の命はなかったことと思います。
その頃、一路とりん子は地蔵さんを運んで奮闘中。
一路、崖から落ちそうになりヤバかったわけですが、落ちることはなかったようでひと安心。
実は、ここオリジナルで原作では、これまで助けたお化けたちが救ってくれたんですよ。
まぁ、話数の関係上、カットされちゃってますが・・・・。
一路は、りん子に「なぜ、お化けであることを隠していたのか?」と追及を。
彼女がその事実を隠していたのは、一路が「お化けの言うことは聞かない」と口にしていたから。
そりゃ、気分悪いですよねぇ。「りん子の言うことなら・・・」と言ってましたけど、ホント正直に言ってほしかったと思います。
さらに、「お嫁になるというのもウソか?」と聞いてみると、りん子、マジで結婚するつもりだったようでびっくり。
彼女は、オバケ。その彼女のお嫁になるということは死んじゃうということ。
一路、「別にいいけど」って、そりゃ、マズイだろ!!
そこに、和尚さんから話を聞いたお母さんが探しに来るからびっくり。
とりあえずは、大急ぎで地蔵運びの続きを開始です。
ところが、探しまわっていたお母さん、地割れにハマってしまうとはドジですねぇ。ひょっとして、一路も・・・・と良からぬことが頭の中を・・・・。
何とか地蔵を運び終えた一路は、早速、それを元の場所へ置いてあげます。
りん子、いきなり一路に抱いたかと思えばあ、倒れ込んだ彼を連れて行くために、彼の中から霊体を取り出しちゃいます。
「行くなら、早くしないと・・・・」という一路。って、待て!!
彼は、本気で死ぬってなことがどういうことのか?わかってないぞ!
ジロの案内でお母さんに見つかってしまった一路は大慌てするも、足を怪我していると見えてひと安心。
倒れ込んでいる彼を見つけたお母さんは、泣きながら必死の表情で呼びかけてきます。
しかし、一路はそれを見て、「行くなら早く。これでもし死んでなかったら、半殺しにされる・・・。いや4/5殺しだから」と。
おいおい、もう完全にりん子に取りつかれていますな。
あのお母さんを見て、この反応とはいくらなんでもマズイっしょ。
でも、そのお母さんの姿を見たりん子の方は複雑。
頭の中を過ったのは、自分がお母さんと別れることになった時のことと、自分が死んだ時に泣きながら地蔵を抱いていたお母さんの姿・・・・。
辛い思いをしているからこその判断。子供とは言え、強い子ですな、彼女は。
そして、りん子は最後に一路に口づけをして、「一路やおばさんにわたしやお母さんみたいな思いはさせない・・・・、大好き一路・・・・」と言って消えていきました。
オバケでも、すごく優しい子。自分のためではなく、自分以外の人の幸せを願っての行動は立派だと思います。
りん子が姿を消した後、一路が置いた地蔵さんのとなりの岩の表面をこすってみると、そこにはもう一体の地蔵さんが出てきます。
これが、母子地蔵の正体だったわけですな。
一路、りん子が逝ってしまったために、お母さんに「母ちゃんなんか大嫌いだ!クソババア!」と怒鳴りつけるも、お母さんにとってはうれしい言葉だったでしょうな、きっと。
りん子のことは、誰も覚えていない。
壮太や桂ちゃんも、彼女と一緒に遊んだことや、一路がりん子と結婚すると言い出して、洋平と大ゲンカになったことも覚えてない。
自分だけが覚えているってのは、辛いですな。一路にとっては、とても大事な人だったわけですから・・・・。
それどころか、変なことを言うからみんなに笑われてしまう始末とは気分悪いに決まってますよ。
その日、朝クラスの生徒が持って来たかたくりの花が無くなるという事件が発生。
もちろん、犯人は一路。
彼は、その花をりん子の地蔵さんも前に植えてあげたのです。
花を植え終わると、そこにアダムが登場し、「地蔵をちょっと動かせば、りん子に会えるかも」とアドバイスを。
しかし、一路は「いいんだ、このままで・・・・。このままがりん子は幸せなんだ・・・」と一言。
「成仏できたのかい?」とマダムに聞いてみると、「母と子の時間を十分に味わって、そろぞろ天上界に行ってもいいかな・・・と考えるようになればね」と。
でも、その日はそう遠くなない・・・・。
それを聞いて一路はその場を立ち去りますが、マダムには「お前もさっさと成仏しろよ!自分の力でな!」と。
これにはびっくりしたことでしょうな。自分が嫌だからではなく、ちゃんとした考えをもった上での言葉ですから、今までの彼とは大違いです。
大きく成長した一路にびっくりしたマダムにも納得。
その帰り道、一路はお父さんと遭遇。
で、いきなり「オイラは、一生お嫁はもらわないよ。オイラのお嫁さん、もう死んじゃったんだ」と言い出すからびっくり。
お父さんが驚いて倒れるのも無理ないですよ、ホント。
お嫁のことを言い出したために、家でも馬鹿にされまくりの一路は毎度のこと。
それにしても、お父さん、いくら一路が結婚できないからって、結婚した徳子に彼を任せようとはねぇ、酷い話です。
ってか、一路も徳子もちゃんと結婚するんですけどね。
その頃、一路が母子地蔵の前に植えたかたくりの花が増殖し、あたり一面にかたくりの花が咲くからびっくり。
あれは、どういった現象なのでしょう?一路の気持ちの強さを表しているのかな?
その満開のかたくりを見て、りん子ちゃんもびっくり。
そして、無事にお母さんと一緒に天に昇っていきました。
これも、一路のおかげですな。今回の件で、本当に大きく成長したと思います。
最後は、いつものように一路を迎えにきた壮太と桂ちゃんの2人。
ついでに、今日は校長先生の誕生日だから、給食にプリンがということを聞いてやっと出てきます。
まぁ、毎年プリンみたいなんで、一路は不満げ。
と思いきや、桂ちゃん、「今年は、奮発していちごのケーキらしい」と一言。
それを聞いた途端、一路は学校へ猛ダッシュするからびっくり。こいつは、ホント食い意地が張ってますな。
でも、子供らしくていいと思いますよ。
しかし、単純な性格である一路のことを知りつくしている桂ちゃんは、さすがだと思います。
ところが、どっこい、大急ぎで学校へ行きたいのに、道中に待っていたのは、またまたオバケ・・・・。
オバケにしてみたら、頼れるのは彼しかいないわけで仕方ないんでしょうけどねぇ。
一路が泣きたくなる気持ちもわかります。
これにて、花田少年史はおしまいです。
実は、原作では、最後、一路が大人になることでオバケが見えなくなるところまで話が続くのですが、アニメではここまで。
しかし、どの話を取っても最高クラスの出来と言っていい作品。
私にとっては、数少ない神クラスの作品なんですけど、演出の巧さという点においては間違いなくアニメ史上最高の出来ではないかと思います。
っと、もちろん、織田を除くですが・・・・。
まぁ、この記事はほとんど誰も読んでくれてないんでしょうけど、もし興味を持ってくれた人がいたら絶対に見てほしいです。
絶対に損はしないはずですから。